地球の地磁気は、地球を宇宙線から守っている。地球は大きな磁石であり、N極(北極)とS極(南極)があるのは、みんな知っていることだ。その地場にNとSの逆転が起こることがある。
分かっているだけで、長期にわたる大逆転が3回、短期のものも入れると、全部で11回逆転しているらしい。
逆転するときは、磁場が弱まり、生物にも大きな影響があるだろう。また、それが氷河期の原因となるという説もあるそうだ。
最近、規模は小さいにしろ、若干、磁場が弱まっているとの話が出ており、関心が高まっている。
知識を得たからどうだということもないが、気になるのは、当然だろう。
しかも、77万年前の大規模逆転のときの記録が、チバニアンにあると聞くと、ますます興味をそそる。
<目次>
はじめに 宇宙と遊ぶ 第I部 磁石
第1章 すべての始まり
第2章 不対電子のスピン
第3章 磁気の世界の忘れられた人物
第4章 鉄を引きつけるもの
第5章 革命をもたらした論文
第6章 磁気の霊魂
第7章 地下世界への旅
第8章 磁気十字軍
第9章 世界をひっくり返した岩
第II部 電流
第10章 コペンハーゲン実験
第11章 密接な結びつき
第12章 瓶いっぱいの稲妻
第13章 薬局の息子
第14章 製本屋の見習い
第15章 電流を作る磁石
第16章 空気中に満ちる力線
第III部 コア
第17章 ねじれる渦
第18章 地球内部の衝撃
第19章 岩石に残る磁気の記憶
第20章 海底の縞模様
第21章 ダイナモの外縁部で
第22章 南大西洋磁気異常帯
第23章 史上最悪の物理映画
第24章 地球ダイナモ再現実験
第IV部 逆転
第25章 空を見上げる
第26章 光が予言する恐怖
第27章 放射線のホットスポット
第28章 大災害による損失
第29章 ニジマスの鼻、伝書バトのくちばし
第30章 磁気シールドが失われた世界謝辞
解説 ブリュン、松山、そしてチバニアン 渋谷秀敏
原註
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